【早期教育】【英語】大学で数学を専攻した私が20歳で中国語をネイティブレベルでマスターし、ついでにTOEICも820点をとったハナシ

教育

こんにちは、もつみです。
いきなり自慢のようなタイトルですみません。

この記事を読んでくださっている方は、お子さんを英会話スクールに通わせるべきか悩んでいる親御さんでしょうか?
あるいは、ご自身がこれから語学を学びたいと考えている方でしょうか?

お金をかけないと語学は上達しないのではと焦っている方に、
金なんてかけなくても、ステップを正しく踏めば語学力はいくらでも伸びるよ!
という私の実体験を伝え安心していただきたく、今回の記事を執筆しております。

「英語の発音は2歳までにシャワーのように浴びせたほうがいい」
「英語を話せた方が将来の選択肢が広がる」

テレビやSNSでそんな情報を見るたびに、
「うちの子も英会話スクールに通わせたほうが良いのでは?」と焦ってしまうことってありませんか。

私にも現在8か月の子どもがいます。
今後のライフプランを考える中で、早期教育や習い事の話になると、やはり語学の話題は避けて通れません。
夫とも、「英語はどうやって習得させる?」と話し合いました。

でも、私たちの結論は「早期の英会話スクールは不要」というものでした。

なぜなら、私自身が語学を“後天的”に習得した経験があるからです。
(ちなみに夫も、大学時代にイギリスとマレーシアに留学し、同じく後天的に語学を身につけた人です。)

タイトルの通り、私は大学では数学(教育学部)を専攻していて、語学とは無縁の世界にいました。
ですが、台湾への交換留学をきっかけに中国語をゼロから学び始め、1年後には現地の人にネイティブと間違えられるほどに。
その勢いで、ついでに英語も日常会話レベルまで引き上げ、TOEICは820点を取得しました。
(英語に関しては全く留学経験はないです。でも、ディズニー映画くらいなら字幕なしで理解できますし、今は外資系企業で働いていますから、生成AIについてのトレーニングを普通に英語で受けていますよ。)

でも、語学を身につけようと思ったことは、実は一度もなかったんです。

「もっと友達と本音で会話したい」
その思いだけが私を突き動かしていたように思います。

だからこそ、子どもの語学教育に悩む今、私は自分の経験をもとに早期の英語教育は必要なのか?について冷静に考えることができました。
今回はその理由と、子どもの語学力を伸ばすために親としてできることについて、お話ししていきます。

語学は「習う」ものじゃない。赤ちゃんと同じプロセスで自然に覚えた

私が中国語を本格的に学び始めたのは、大学2年で台湾に留学したとき。
それまでは「你好(ニーハオ)」くらいしか知らない状態でした。

現地では最初の半年間だけ語学学校に通っていましたが、同時に交換留学の単位も取得しなければならず、理学部数学科の“ガチ理系クラス”で普通に授業を取り、中国語ネイティブの同級生たちと中国語で数学の授業を受け、テキスト・板書は英語というカオスな状況で毎日を過ごしていました。最初は泣きながら授業を受けるような感じでしたが、最終的には期末テストで平均点以上を取ることもでき、中国語はできて当たり前、英語も読み書きができて当たり前、そのうえで幾何学の証明を行う、という自分の中での偉業を達成しました。

そんな私はどうやって短期間で語学力を上げたのか?

思い出してください、我々日本人がどのようにして日本語を話せるようになったのか。

赤ちゃんの頃って、意味も分からないまま「まんま」「ばいばい」と言葉を使っていましたよね。
大人の真似をしながら少しずつ意味を理解して、自分の言葉として使えるようになっていった。

幼稚園のころ童謡を覚えたとき、最初は意味も分からず口ずさんでいませんでしたか?
子供って歌詞を見て歌うのではなく、耳で捉えた通りに発音しているんですよね。

そしてある程度大人と”会話”が成立するようになると、「●●ってどういう意味?」と大人に質問攻め。
2歳くらいのおませな女の子は特にこの質問攻めが多い印象(笑)
このころになると日本語で日本語の説明を理解できるレベルになるんですよね。

そしてひらがな(読み書き)を覚え、小学校に入って国語の授業を通して学ぶことで日本語に深みが出てくる。
深みというのは、漢字もそうだし、類義語・対義語や場面によっての文体の使い分け。

こうしたトレーニングを経てようやく難しい日本語を操れるようになっていくのです。

そしてこれは、外国語も、まったく同じなんです。

私が台湾留学中にやったことは以下の通り。

  • (当たり前だけど)日本人コミュニティには身を置かない
  • 一旦日本語のことは忘れる
  • ピンインではなく、注音記号(ㄅㄆㄇㄈ)を丸暗記し、正しく発音できるようにする
  • 生活する中で分からなかった単語は全てメモし調べる
  • 台湾のドラマ(メロドラマとかじゃなくて、セリフができるだけ自然なもの)の字幕を全てノートに書きだし、丸暗記する
  • 日常生活レベルの会話ができるようになったら、中国語の意味は中国語で調べるようにする
    ↓こちらは台湾の教育部(日本でいう文科省)が作成したアプリです。筆順も載っていてめちゃくちゃ分かりやすい!

こんなことをやっているうちにすっかり日本語を忘れてしまった私。
寝ているときの夢も気づけば全て中国語になっていました。

そしてこの原理を英語にも応用し、私は英語のレベルも上げることができました。

語学はあくまでも「手段」であって「ゴール」じゃない

上述の通り、語学を学んでいたのではなく、「語学が必要だったから身についた」というのが私の実感です。

親しい人ともっとおしゃべりしたい
面白いドラマの内容をそのまま理解できるようになりたい
現地の学生に数学のテストで追いつけなくて悔しかった
中国語さえ、英語さえできたら私だってできるのに…

そういった思いが大きなモチベーションとなっていました。

私はいま、自分の好きな事(ひたすら頭を使って考え抜く事)を仕事にできていてとても幸せです。
外資なのである程度英語ができて当たり前ではあるのですが、今のところ外国人と関わるプロジェクトには従事していないですし、中国語はもっと使う機会がなくなってしまいました。

それでも、いまの仕事が好きだから、この仕事をやりぬく上で必要になればいくらでも外国語を使う切り札を使えます。

何が言いたいかというと、なんとなく「英語が話せる=偉い」とか「将来有利」という考え方はとても危ういと思っていて、語学ができたからといって、人生が楽になるわけではないはずです。
むしろ、語学ができるからこそ世界を相手に競争が始まることだってあります。

すべての親御さんはみな、子供には幸せな人生を歩んでほしいと思っているはずです。

ではその幸せな人生とは何でしょうか?
英語ができるようになって海外の大学に進学してエリートになること?

親が思い描く素晴らしい人生も、当の本人(子供)が望むものでなければ、必ずどこかでほころびが生じます。
はたから見たら「え、そんなにお金をかけてもらえて、失敗もなく幸せじゃん」と思うような人生でも、
本人が幸せだと感じているかどうかとはイコールではないのです。

だから私は自分の子供には、自分で考え、志をもって自分の人生を切り拓いてほしいと思っています。
生きる上での土台となる「物事への興味・関心」を大切に育てていきたいと思っています。

きっとその土台があれば、「やりたい」と思った事を達成するために必要なサブ技能は自ずと習得できると信じています。

それでも子どもに語学力をつけさせたい親ができること

「じゃあ、子どもに語学を習わせる意味はないの?」と思われるかもしれませんが、そうは思っていません。

「習わせる」ではなく、親が一緒に学ぶのです。

子供の関心毎はいつだって”親”。
「お父さんお母さんともっと話したい。お父さんお母さんの言っていることをもっと理解したい。」
この気持ちを一番のモチベーションにし、一緒に学べば、ある程度の基礎は身につくはずです。

例えば家でできることとして、以下が挙げられます。

  • Phonicsの歌を一緒に歌う
  • 海外の子供向けの番組を見て、一緒に楽しむ
  • ディズニーの映画だけは字幕なしの英語で聞くようにする。そして感想を英語で言い合う。
  • サンタさんには英語で手紙を書く

もし親である自分が「英語はできないから一緒にやるなんて無理」と思うのであれば、
子供だって同じ気持ちであることを忘れないでください。
自分ができなかったことを一方的に期待してはいけません。

おわりに

「英語は早い方がいい」「2歳から始めないと手遅れ」
そんな言葉に焦る必要はまったくありません。

語学はいつでも始められます。そして、いつでも身につけられます。
子どもが自然と「学びたい」と思えるように、親である私たちが学ぶ姿勢を見せていきましょう。

私たち親ができることは、子どもに高い教材を与えることでも、英語を詰め込むことでもなく、
「なぜ空は青いんだろう?」という問いに本気で向き合う姿を見せることじゃないかと思うんです。

そういった世界への興味関心が原動力となり、子供は勝手に成長していきます。

親が「学び続ける人」であること。
そして、子どもと一緒に疑問を持ち、調べ、学んでいくこと。

「語学ができるか」よりも、
「その言葉を使って、何を伝え、何を叶えたいのか?」を一緒に考えていきましょう。

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